ETFの魅力はなんといっても1つの銘柄で数多くの銘柄に分散できることです。
個別の銘柄を1つずつ購入するとなると大きな資金が必要です。
ですが1つずつ購入するよりも少ない資金で数十~数百の銘柄に投資できる金融商品がETFです。
SPYDも数あるETFの一種で米国の有名な株価指数S&P500の構成銘柄の内、配当利回りが高い上位80銘柄に均等分散投資するという運用方針のETFです。
経費率は0.07%と非常に低水準で、100万円投資しても年間700円しかコストがかかりません。
現在2020年8月時点で株価は約28ドル、配当利回り約5.2%となっています。
ETFで配当利回り5%はなかなかです。
そして今回のテーマである1年に2回、1月と7月にリバランスをして銘柄の入れ替えをしています。
今回リバランスされた内容を見ていきましょう。
SPYDの基本情報を詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください(^^)/
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【高配当ETF】SPYDの積立で配当金生活は現実的か?配当利回りは?配当生活に可能なシミュレーション
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リバランスより前にコロナの影響で業績悪化で無配となっていた銘柄はすでに除外されていて、80銘柄より一時的に少なくなっていたのですが、今回のリバランスで80銘柄に復活していました。
SPYDを運用しているステートストリート社の公式サイトから引用しました。
Holdings: | As of 03-Aug-2020 | |
銘柄名 | Ticker | 業種 |
Leggett & Platt Incorporated | LEG | 一般消費財・サービス |
Western Union Company | WU | 情報技術 |
Public Storage | PSA | 不動産 |
Broadcom Inc. | AVGO | 情報技術 |
Ventas Inc. | VTR | 不動産 |
Apartment Investment & Management Co Class A | AIV | 不動産 |
Franklin Resources Inc. | BEN | 金融 |
ViacomCBS Inc. Class B | VIAC | コミュニケーション・サービス |
Federal Realty Investment Trust | FRT | 不動産 |
Realty Income Corporation | O | 不動産 |
PPL Corporation | PPL | 公益事業 |
Iron Mountain Inc. | IRM | 不動産 |
CF Industries Holdings Inc. | CF | 素材 |
Welltower Inc. | WELL | 不動産 |
Hewlett Packard Enterprise Co. | HPE | 情報技術 |
Williams Companies Inc. | WMB | エネルギー |
American International Group Inc. | AIG | 金融 |
Hanesbrands Inc. | HBI | 一般消費財・サービス |
Healthpeak Properties Inc. | PEAK | 不動産 |
Xerox Holdings Corporation | XRX | 情報技術 |
AvalonBay Communities Inc. | AVB | 不動産 |
Pfizer Inc. | PFE | ヘルスケア |
Comerica Incorporated | CMA | 金融 |
Regency Centers Corporation | REG | 不動産 |
Walgreens Boots Alliance Inc | WBA | 生活必需品 |
Duke Energy Corporation | DUK | 公益事業 |
Lincoln National Corporation | LNC | 金融 |
Simon Property Group Inc. | SPG | 不動産 |
Pinnacle West Capital Corporation | PNW | 公益事業 |
Verizon Communications Inc. | VZ | コミュニケーション・サービス |
Fifth Third Bancorp | FITB | 金融 |
Exelon Corporation | EXC | 公益事業 |
Consolidated Edison Inc. | ED | 公益事業 |
Kraft Heinz Company | KHC | 生活必需品 |
AT&T Inc. | T | コミュニケーション・サービス |
Truist Financial Corporation | TFC | 金融 |
M&T Bank Corporation | MTB | 金融 |
Dominion Energy Inc | D | 公益事業 |
U.S. Bancorp | USB | 金融 |
Marathon Petroleum Corporation | MPC | エネルギー |
Philip Morris International Inc. | PM | 生活必需品 |
International Business Machines Corporation | IBM | 情報技術 |
Interpublic Group of Companies Inc. | IPG | コミュニケーション・サービス |
Prudential Financial Inc. | PRU | 金融 |
PNC Financial Services Group Inc. | PNC | 金融 |
FirstEnergy Corp. | FE | 公益事業 |
NetApp Inc. | NTAP | 情報技術 |
SL Green Realty Corp. | SLG | 不動産 |
HollyFrontier Corporation | HFC | エネルギー |
AbbVie Inc. | ABBV | ヘルスケア |
Regions Financial Corporation | RF | 金融 |
Southern Company | SO | 公益事業 |
Kinder Morgan Inc Class P | KMI | エネルギー |
KeyCorp | KEY | 金融 |
Altria Group Inc | MO | 生活必需品 |
ONEOK Inc. | OKE | エネルギー |
Amcor PLC | AMCR | 素材 |
Exxon Mobil Corporation | XOM | エネルギー |
CenturyLink Inc. | CTL | コミュニケーション・サービス |
MetLife Inc. | MET | 金融 |
International Paper Company | IP | 素材 |
Vornado Realty Trust | VNO | 不動産 |
Huntington Bancshares Incorporated | HBAN | 金融 |
Edison International | EIX | 公益事業 |
Newell Brands Inc | NWL | 一般消費財・サービス |
Principal Financial Group Inc. | PFG | 金融 |
Baker Hughes Company Class A | BKR | エネルギー |
H&R Block Inc. | HRB | 一般消費財・サービス |
Invesco Ltd. | IVZ | 金融 |
Boston Properties Inc. | BXP | 不動産 |
Omnicom Group Inc | OMC | コミュニケーション・サービス |
Citizens Financial Group Inc. | CFG | 金融 |
Unum Group | UNM | 金融 |
Phillips 66 | PSX | エネルギー |
Chevron Corporation | CVX | エネルギー |
Dow Inc. | DOW | 素材 |
Seagate Technology PLC | STX | 情報技術 |
Valero Energy Corporation | VLO | エネルギー |
LyondellBasell Industries NV | LYB | 素材 |
People's United Financial Inc. | PBCT | 金融 |
STATE STREET INSTITUTIONAL LIQ STATE STR | 70286227 | その他 |
U.S. Dollar | CASH_USD | その他 |
ざっとこんな感じです。
業種別の構成比率はこんな感じです。
金融セクターの割合がかなり増えていますね。
不動産、エネルギーと続いて配当利回りが高い傾向にあるセクターに偏っている印象です。
景気敏感株であるこれらの銘柄の下落が大きかったことから、そういった銘柄の配当利回りも高くなったのでこういう組み入れになったのでしょう。
正直株価の戻り的にはかなり不安のある構成ですが、配当を狙うETFであるとするならこれでいいのでしょう。
ダウの犬のまさに応用版です。
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【ダウの犬】戦略 利回りは?ETF・インデックス投資と比較
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生活必需品、ヘルスケアセクターなどディフェンシブ銘柄が減少している点は懸念点だな…
新しく入った銘柄もあるから見ていこう。
新規組み入れ銘柄は29銘柄
ティッカー | 銘柄名 | セクター | 配当利回り |
USB | U.S.Bancorp | 金融 | 4.55% |
TFC | Truist Financial Corporation | 金融 | 4.83% |
PNC | PNC Financial Services Group Inc. | 金融 | 4.33% |
EXC | Exelon Coporation | 公益事業 | 4% |
WBA | Waigreens Boots Alliance Inc. | 生活必需品 | 4.6%(44年増配) |
PSA | Publc Storage | 不動産 | 4% |
AIG | American International Group Inc. | 金融 | 3.98% |
ED | Consolidated Edition Inc. | 公益事業 | 4.03%(45年増配) |
MPC | Marathon Petroleum Corporation | エネルギー | 6.09% |
AVB | AvalonBay Communities Inc. | 不動産 | 4.24% |
VIAC | ViacomCBS Inc. Class B | コミュニケーション・サービス | 2.41% |
FITB | Fifth Third Bancorp | 金融 | 5.5% |
BXP | Boston properties Inc. | 不動産 | 4.55% |
MTB | M&T Bank Corporation | 金融 | 4.16% |
HPE | Hewlett Packard Enterprise Co. | 情報技術 | 4.85% |
OMC | Omnicom Group Inc. | コミュニケーション・サービス | 4.88% |
CFG | Citizens Finantial Group Inc. | 金融 | 6.44% |
BKR | Baker Hughes Company Class A | エネルギー | 4.58% |
WU | Western Union Company | 情報技術 | 3.71% |
NTAP | NetApp Inc. | 情報技術 | 4.48% |
PNW | Pinnacle West Capital Corporation | 公益事業 | 3.78% |
LNC | Lincoln National Corporation | 金融 | 4.33% |
CF | CF Industries Holdings Inc. | 素材 | 3.82% |
FRT | Federal Realty Investment Trust | 不動産 | 5.55%(52年増配) |
AIV | Apartment Invesyment & Management Co Class A | 不動産 | 4.39% |
CMA | Comerica Incorporated | 金融 | 7.15% |
LEG | Leggett & Platt Incorporated | 一般消費財・サービス | 4.03%(48年増配) |
HFC | HollyFrontier Corporation | エネルギー | 5.25% |
XRX | Xerox Holdings Corporation | 情報技術 | 6.13% |
戻りが弱い理由は構成銘柄に理由がある
3つのセクターが主な構成銘柄
○金融
〇不動産
〇エネルギー
高配当セクター御三家ですね(笑)
これらのセクター銘柄は会社規模が大きく成熟していて配当を多く出す傾向がありますが、成長性は限定的であるのと今回のコロナでモロに影響を受けているセクターです。
金融セクターはコロナの影響で銀行などが企業に融資したお金が返ってこない貸し倒れリスクが高まっています。
不動産は一長一短でオフィス需要がリモートワークで低減している、商業施設なども外出自粛で売上低迷、テナント退去などがあります。
逆に物流施設は需要増加、データセンターなどは伸びが期待できます。
エネルギーセクターは原油安、外出しないことからガソリンの消費減少などから巨額の赤字を計上しています。
高配当で有名な石油大手のシェブロンは4月~6月期で8600憶円もの赤字となったそうです(;゚Д゚)
これらのセクターの業績が回復するのはまだまだ時間がかかりそうだな…
高配当投資とはキャピタルゲインではなくあくまでインカムゲインを狙っていく投資法なので、こういった事はむしろ必然!
逆にまだ安値で買う機会があるという事。愚直にコツコツ買い増ししてインカムゲインの最大化を図るのが良しだ!
まさに高配当投資の沼にハマりそうですが私は投資資金がまだまだ目標にほど遠く、逆に安く買いたいのでまだ上がらないでくれと思っています。
業績悪化する事で減配の可能性も考慮しなければなりませんが、ETFであるのでそういったリスクはいくらか低減できると考えます。
直近では減配となりしたがそれでも5%以上の配当利回りの株価水準であることから割安だと私は判断しました。
(※その後SPYDは大減配をして配当利回り4%を下回りました。) 202012月年追記
ただ実体経済が回復傾向に向かえば株価は上がり、企業の業績も好転すれば配当も元の水準に戻る公算が高いです。
大きく下がったところで買ったので含み益は配当3年分になっているので気持ちに余裕はありますが、早期の復配を切に願います。
将来に渡り永続的にもたらしてくれる配当収入を安く仕込める時にできるだけたくさん仕込んでいきます。
リターンは正直ハイテク株に負けるかもしれませんが、目的をブラさずに継続する事が自分にとって最適だと考えます。
成長株に投資して、成長株が頭打ちしそうになったら他の銘柄に乗り換えるなどといったことはできる保証がありません。
私は配当収入が目的なのでむしろアップルやアマゾンなどの超成長個別銘柄はむしろ諦めています(笑)
ただ一部ナスダックに連動する投資信託やS&p500指数連動のものにも積立投資していますが、メインは高配当投資です。
高配当投資は地道でコツコツなが~い道のりだと思いますが時間をかければ損はしにくい投資法だと思います。(※危険な銘柄は除く。)
さらに目標額に到達したときに売る必要がないので、資産を切り崩すストレスが無いというのも良い所です。
いずれにせよ短期的な投資はギャンブル要素が大きく、売り買いを繰り返すと損失を大きくする可能性が高いので、自戒も込めて長期投資をおすすめします(^^)/
成長株をとれたり、短期投資で利益を出せる方は本当に尊敬しますがまずは固定費の削減、入金力のアップから!!
支出を最適化して固定費を減らすことは収入を増やす事と同じです(^^)/
こちらの記事も是非ご覧になってみてください。
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アフターコロナを見据えて頑張りましょう!!