セミリタイアやFIREを目指している方は是非参考にして欲しい。
〇高配当銘柄
〇成長期待の米国株
〇分散投資
これら3つの要素を兼ね備えているのがSPDR PORTFOLIO S&P500 HIGHDIVIDEND E (SPYD)です。私ももちろんSPYDに投資していますが、高いリターンが期待出来る銘柄であることと、運用の手間がかからず分散投資出来るという点が魅力だと感じる為です。今日はそんなSPYDについてのブログです。
SPYD基本情報
運用会社 | ステート・ストリート社(世界3大運用会社) |
設定年 | 2015年 |
経費率 | 0.07% |
総資産額 | 16億8200万ドル |
銘柄数 | S&P500の内配当利回り上位80銘柄 |
配当頻度 | 年4回 |
配当利回り | 4~5%程度 |
組み入れ回数 | 年2回 |
運用が開始されたのは2015年と新しい商品ですが、運用しているのはステート・ストリート社(世界3大運用会社)で総資産額もある程度高いので流動性の信頼はおけます。
あと経費率は0.07%とかなり低水準ですね。
ですが米国株なので売買の際には、買付手数料と為替手数料が必要になります。
高配当銘柄なので、SPYDに投資しようと思っている方は配当目的の長期運用が基本だとは思います。
組み入れ銘柄はS&P500の中から配当利回りが高い上位80銘柄にほぼ均等に投資しています。(1銘柄あたり1.25%)
配当利回りだけ高い企業を集めて表面利回りだけ高く、株価自体のパフォーマンスが悪い見せかけ高利回り商品と違って、SPYDはS&P500に採用されている大型株に分散投資出来ていてしっかりとトータルパフォーマンスが期待できるのが魅力です。
組み入れ銘柄も年2回調整してくれます。
自分で調べたり個別の株を売ったり買ったりしなくても、勝手に運用会社が投資方針に沿って入れ替えをしてくれるのです。
これを0.07%というかなり低い運用コストでやってくれるので非常にメリットを感じます。
100万円運用していれば、年間手数料たったの700円でリバランスしてくれるのでかなり良心的な手数料ですね。
ちなみに配当は年4回の3月・6月・9月・12月にもらえます。
米国株で配当金はドル払いなので、配当を使う場合はいつ円転するのかもポイントですね。
ただ最終リターンを高めるために配当は基本的に再投資が鉄則です。
その場合はドルのまま再投資できるので為替手数料はいらないですね。
SPYDのチャートです。
現在の株価(2020年5月時点)は1株あたり約27ドル(約3000円)と購入単価もそれほど高くないので投資・積立しやすいです。
大きく下落して2番底があるのかという意見もありますが、それは誰にも分かりません。月足レベルで一旦の反発が確認されますので、長期で運用するなら間違いなく今は買い場と言えるでしょう。
(※2021年2月追記 その後37ドルまで回復してやはり絶好の買い場でした。)
こういった配当狙いのインカム系の株は暴落してみんなが批判しだしている時こそチャンスです。
株価が安い時にコツコツ株数を増やしてインカムゲインを増やし、景気上昇局面ではキャピタルゲイン(値上がり益)も乗ってくるというのが理想的ですね。
ただし景気が悪くないのにずーっと下がっている株は一生下がり続けるので、過去の傾向を分析してください。
ここからは4つのポイント別にSPYDがおすすめの理由を紹介するぞ!
SPYDに投資する4つのポイント
1.高配当である
配当は年4回出してくれ、直近の配当利回りは6%を超えています。(2020年5月時点データ)
ですがこれはコロナショックで暴落したためで、暴落後の業績が含まれた6月の配当は下がるでしょうし、通常であれば大体4%~5%の推移となっているようです。
5%弱の配当利回りで買ったとすれば、米国株は約3割弱が税金で引かれるので税引き後はおおよそ3.5%程度が手元に残ります。
SPYDには高配当株とREIT(不動産投資信託)も含まれていますが、長期投資であれば高配当銘柄の再投資がインデックス投資よりもリターンを大きくするという考え方もあります。
ダウの犬に似た運用方法ですね。
ダウの犬とは米国の株価指数ダウ平均を構成する30銘柄の中から配当利回りが最も高い10銘柄に投資し、配当利回りが高い銘柄を毎年入れ替えながら配当の再投資を行いつつ、長期的に高リターンを目指す投資法です。
SPYDの運用方針はS&P500の中から配当利回りが高い80種でほとんど同じようなことをするといった感じです。
以下画像は通常のダウ平均とS&P500に比べ、それらの高配当順の10種、もしくは過去15年間一度も減配していないグループの中から、特に配当利回りの高い10種を選んだコア10種の3パターンの比較チャートです。
(※配当、値上がり両方のトータルリターンです。)
※ジェレミー・シーゲル著 株式投資の未来より引用
10種、コア10種がいずれもダウ30種、S&P500を上回るリターンとなっています。
このように長期運用において高配当戦略は市場平均を上回れる可能性があります。
毎年毎年必ず株価は上がるわけではないので、相場が低迷時でも自分の入金力+配当再投資で元本を早く増やせることがジワジワ効いてくる要因かなと思います。
配当が無いか少ない株への積立投資だと、相場低迷時には自分の入金力でしか元本を増やせないですよね。
インデックス投資とどちらが良いとかではないんですが。。。
さらに投資で生活するという考えでは、高配当というのは外せないテーマになります。
ただし目標額貯まるまでは配当は使わず再投資するのが鉄則です。
SPYDの魅力は投資対象として最も優秀なものの1つとして挙げられる、S&P500の中の銘柄に投資していることと、アメリカの企業は株主への還元意識が高く連続増配を続ける企業や、減配しない企業が多いのも理由です。
ただコロナショックではあまりに実体経済への影響が出た為SPYDも大幅減配をしています。
そういった減配リスクもありますが適宜入れ替えはしてくれるので高配当投資は市場低迷時にいかに株数を増やすかが鍵だと思っています。
2.分散投資できている
2020年5月時点でSPYDは元々80銘柄でしたが、70銘柄へ均等分散しておりある程度十分に分散できていると言えます。
投資銘柄が減少した理由はコロナウイルスの影響で業績悪化により無配や減配となってしまった企業を組み入れから外したためです。
今後組み換えの時期に恐らく減った分は、新たな高配当銘柄が補填されるでしょう。
(※その後すぐされました。)
このようにファンドが適宜入れ替えを行ってくれるのであまり株式に詳しくなかったり、自分で情報収集の時間を割かなくても良いので長期で保有、運用しやすいですね。
業種別の構成比率はこのようになっています。
米国REITを含む不動産と一般消費財・サービスと公益事業で約半数近くを占めています。
分散は効いていますが、高配当銘柄に投資しているためセクターの偏りはあります。
なので下落局面で下げ幅が大きくなるリスクはあります。
ただ長期運用が前提なので、安値では積極的に買っていきたいと私は思います。
3.運用コストが極めて低水準で銘柄の組み換えもファンドがしてくれる
運用の経費率は0.07%とほとんどかかりません。運用コストが抑えられるとそれだけパフォーマンスも上がります。
数百万円~数千万円の資産で30年運用すると、1%コストが違うと数百万~数千万円とリターンに差ができます。
これはガチなので是非シミュレーションしてみてください。
その点SPYDはたったの0.07%の手数料でめんどくさい銘柄の入れ替えを自動でやってくれるのでかなりメリットです。
先ほど挙げたように無配の企業を外したり、より配当利回りの高い企業と入れ替えたり勝手にしてくれんですね。
個別銘柄で自分でポートフォリオを組むと運用コストはかかりませんが、銘柄を入れ替える際には自分で調べる手間や、売買手数料、売却が利益確定であれば税負担もありますが、それらの負担がないのもメリットですね。
銘柄を入れ替えるのはデメリットの部分もあります。無配となった企業を外してはくれますが、逆に株価が上がって配当利回りが下がったものも排除されてしまいます。
そういった優良な企業は卒業していってしまいホールドする事はできないのであくまでインカムゲイン狙いの銘柄であるという事は認識しておきましょう。
それが惜しい方は入れ替え時期にそういった理由で外れた銘柄だけチェックして、優良な個別銘柄を買い足すなど多少オリジナルで調整すると良いでしょう。
ちょっとめんどくさいですが、リバランスは年2回なので。
でも私はめんどうなのでやりません…(; ・`д・´)
4.ステート・ストリート社が運用している
ステート・ストリート社は資産運用会社上位3社(ブラックロック、バンガード、ステートストリート)のうちの1社です。
運用会社上位3社の運用総額は1000兆円以上で、世界の時価総額の10%を超える金額になります。
世界初のETFのSPYの運用をしているのもステート・ストリート社です。
これだけの資産規模の運用会社の為超激安な運用コストになるんですね。
そして運用実績や規模などの点からも、数々の運用会社の中でも最も安心して運用を任せられる会社の1つです。
SPYDで配当生活するには
現実問題SPYDへの投資で、配当金で生活できるのか計算してみましょう。
1人が最低限度生活できる費用は年間200万円だとします。
これは現在私1人にかかる最低限度の生活費だからです。
人によって差は当然あるでしょうが、あくまで最低限度です。
SPYDの配当利回りを4%とすると、7000万円の資産を投資すると280万円配当がもらえます。
そこから税金を引いて手元に残るのが大体200万円ほどでしょう。
7000万円を30年で貯める為には、月々どれぐらい必要でしょうか?
トータルリターン含め仮に年利4%期待できるとして計算します。
約月10万円積立を30年間継続すれば達成できますね。
投資において4%という平均年利は決して不可能ではないと思います。
月10万円の入金力、年間120万円の貯蓄ができるか。
これにおいても可能か不可能化でいうと、フルタイムで働いていて、倹約して本気で目指せば私は誰にでも十分可能な額であると思います。
ですがもし難しい方はどうすれば可能になるのか、こちらのブログを参考にしてみてください(^^)/
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【支出を減らす節約術】お金を増やす仕組みを作ろう!支出の最適化
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暴落局面でも配当の安心感から狼狽しにくいのも魅力だな。
そしてセミリタイアなんかを目指すのであればなおさら配当収入は外せない要素となる。
セミリタイアについて具体的な計画についてのブログはこちらを参考に(^^)/
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FIRE・セミリタイアに必要なお金は?計画的に実現させる方法【実現性重視】
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これらの理由から私はSPYDに投資しています。
長期運用が前提なので、高配当でありながら市場平均に勝てる可能性が高いところに非常に魅力を感じています。
高配当だと利益を実感しやすいので投資へのモチベーションにも繋がるのと、暴落時に心の支えになる点も心配性の私の性格に合っていると感じたのも理由です。
高配当投資だとキャッシュフローも良くなるので、お金の使い方の自由度も高まります。
もし私生活でお金が必要になった場合でも所有している株式を売却せず、つまり資産を切り崩さずにある程度配当があれば、受取った配当からお金を使う事が出来ます。
相場が低迷しているタイミングで保有している資産を売却するのは抵抗がありますし、何より損です。
配当があればそういったタイミングに悩まされることも比較的無いですし、むしろ株価が下がった時は利回りが高くなるので喜んで買い増ししたくなります。
この点も非常に魅力的かつ、長く続けやすい点だと思います。
お金でお金のなる木を買う事がお金持ちになる法則だと言えるので、コツコツと私も積み立てていつか大きな資産になることを目指していきます(^^)/
まとめ
●セミリタイアに必要な高配当銘柄でおすすめのSPYD
●配当利回りは大体4%~5%
●3大運用会社のステート・ストリート社が運用。時価総額もある程度高く信頼性はある。
●銘柄の組み換えも自動でしてくれるのとそれによる税負担がない。
●S&P500の中から高配当銘柄に分散投資できている。
●経費率もかなり低い。
●長期の高配当戦略は過去実績から市場平均に勝てる可能性がある。
SPYDは米国株への投資なので、為替手数料と買付手数料がかかります。
なるべくその手数料は抑えたいのですが、今のところ米国株投資に最も有利なのはSBI証券だと思います。その事に関してはこちらで紹介しています。
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今回のブログは人気の高配当ETF、【SPYD】についてでした(^^)/
景気低迷時はきついですが、むしろチャンスです!!
コツコツやっていきましょう!
皆様のご参考になれば幸いです。