期待の銘柄なので調べてみよう!
目次
グッドアールエックス(GDRX)は処方箋の価格ドットコム
社名
ティッカーシンボル |
グッドアールエックス
GDRX |
---|---|
設立 | 2011年 |
本社 | 米国・カリフォルニア州 |
上場市場 | NASDAQ(ナスダック) 2020年9月上場 |
業種 | デジタルヘルスケアプラットフォームを開発・運営。 アプリやウェブサイトを通じて、処方箋の価格比較やデータ情報、製薬メーカー向けの統合ソリューション、遠隔医療サービスを提供。 |
IPO価格 | 33USD |
グッドアールエックス(GDRX)はサイト、アプリで処方箋薬価の比較サービスとディスカウントクーポンを消費者に提供、オンライン診療のサービスも展開している会社です。
フェイスブックの元重役2名含む3人で設立しています。
創業のきっかけは処方箋を求め創業者の一人が薬局に行き、保険に入っているにも関わらず450ドルという高額な料金を提示されたことです。
料金の高さに驚愕し別の薬局に行くと、そこで薬局により処方箋の価格が大きく異なることに気づいたそうです。
その価格や制度の不透明さに疑問を持ち、透明性が必要と感じたのがGoodRxの起業のきっかけだそうです。
処方箋とはドラッグストアなどで市販されている誰でも買えるような薬ではなく、病院に行ってお医者さんに診断されてから処方される薬の事です。(一応)
日本ではどの薬局に行っても薬の価格は統一されている傾向にあるので、GDRXが提供するようなこういったサービスは検討もしないですが、アメリカでは医療制度の影響で薬局により同じ薬でもかなり価格が異なるのです。
GDRXのアプリやサイトでは消費者に最安の薬局を教えてくれるのだから非常に便利で有益なサービスなのだ!
まさに処方箋の価格ドットコムですね。
スマホの位置情報をもとに価格一覧で安い薬局を教えてくれるので、薬価の統一がされていない国に住んでいると想像すると、病院に行ったら絶対に使いたいアプリですね。
実際米国内ユーザーに絶大な人気を得ていて、2020年で月間400万人以上の利用ユーザーがいます。
GDRXが提供するアプリは全米で医療アプリダウンロード数No.1を記録し、ユーザー評価も総じて高く、ほぼ満点評価を得るという結果を出しています。
GDRXはパートナーであるPBM (Pharmacy Benefit Manager) より処方箋取引手数料の一部を得るという形で利益を得る、手数料型のビジネスモデルが中心です。
PBMとは一言で言うと、医薬品を安く仕入れ広くさばく中間業者・仲介ビジネスの会社。
ユーザーをPBMネットワークに所属する薬局に連れてきたということに対して、PBMがGDRXに対価として手数料を支払います。
便利で使いやすいサービス
サイトのトップページです。
グーグル翻訳していますが、センセーショナルなメッセージですね。
見ての通り、処方された薬の名前を入れて検索します。
このような仕組みで検索する➡最安の薬局を選んで行く➡クーポンを見せて薬を割引で購入
非常に使いやすく、シンプルです。
日本でもし小売店ごとに薬価が異なれば私なら必ず使用します。
実際の検索画面です。
このように薬局ごとに価格の一覧が表示されます。
そして近くの薬局のマップも表示されるので安いところを選んで行く。
めっちゃ分かりやすいですよね?
なにより実際検索してみて衝撃だったのですが、同じ薬で2倍以上も値段が違うだと…?
というか1番安いところより6倍以上も高いところがあるだと…
舐めてんのか…
アメリカの制度どうなっとるんや…
大衆居酒屋でビール飲んだら400円なのに、女の子落とす用のちょっと良い店で同じビール飲んだら600円したどころの騒ぎじゃありません。
それぐらいなら店の雰囲気代とかでまだ許せますが、ボッタクリバー並みと言っても過言ではありません。
まあ医療制度の事情があるんでしょうが…
アメリカの医療費は非常に高額です。
普通の診療で初診料150ドル~300ドル(1万5000円~3万円)程かかったりします。
保険が適用されてもGDRXの割引を受ける方が安くなる場合、保険に加入してない人がGDRXのサービスを利用するメリットがあります。
消費者にとっては使わない手はない神アプリ、サイトなわけです。
GDRXは7万以上の薬局の価格を収集して処方箋取引の大部分をカバーしています。
このようにアプリやサイトを通して薬局にユーザーを連れて来た対価を貰う手数料ビジネスが中心でしたが、2017年にサブスクリプション課金サービス (GoodRX Gold) を導入しました。
サブスクの内容は、個人5.99ドル/月、1家族(5人まで、ペットも可)9.99ドル/月のサブスク料金を負担することで、更に割引を受けられるようになります。
薬によっては100ドルほども価格差になる場合があるようで、少額のサブスクサービスを利用するメリットはあるようです。
2019年には『heydoctor』という遠隔診療の会社を買収し、オンライン診療の分野にも進出しました。
20ドルの費用でオンラインで医師に相談し、薬を処方してもらいます。
わざわざ時間をかけて病院に行って長い待ち時間を待たなくても、風邪などの軽い症状や継続して診てもらっている病気ならオンライン診療を利用できたら非常に便利ですよね。
これから普及する事が期待できます。
ユーザー数は順調に増加 成長余地も十分
綺麗に右肩上がりでアクティブユーザー数は増えています。
2020年は新型コロナウイルスの影響により外出、病院や薬局に行く人も減少した為足踏みしています。
ですがユーザーのリピート率は80%と満足度も高いです。
これまで累計200憶ドル(2兆円以上)の消費者の医療費節約の実績があります。
加えて最大の潜在市場規模は8000憶ドルと巨大な市場と推定しています。
処方箋薬事業は5240億ドルの市場規模との推定ですが、GDRXの売上は10%以下なので、まだまだ成長の余地ありです。
GDRXのプラットフォームはブランド化しているので、その分も優位性がありそうです。
ブランド化することのメリットはDRVNの記事で詳しく解説していますので合わせてご覧になってみてください。(^^)/
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【テンバガー候補DRVN】IPOしたドリブン・ブランズの株価はどうなる!?【銘柄分析】フランチャイズ展開の今後の見通し
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コロナ終息後はさらなる伸びに期待です。
アマゾンの参入で株価は大幅下落も競合にはならない?
2020年11月16日にアマゾンが『アマゾン・ファーシー』という処方箋のオンラインでの購入、配送を行うサービスを発表し株価は20%を超える下落をしました。(;´Д`)
アマゾンヤメレ…
GDRXのシェアがアマゾンに奪われるのではないかという懸念が生まれ株は売られました。
しかしCEOのタグ・ハーシュ氏は、アマゾンとは競合ではないと否定しています。
GDRXが提供しているのは、『処方箋を安く買える薬局の価格比較』
アマゾンが提供するのは『ネットで処方箋が買えるオンライン薬局』
つまり、同じビジネスではないということです。
さらにはアマゾンで薬を買ったとして届くまでには数日かかる(最短2日)ので、急を要する場合には合理的ではありません。
体調が悪くいてもたってもいられないから病院に行き、薬を貰う。
というのが自然な流れであり、病院に行って診断を受け、体調が悪いのにネットで薬を注文して数日待つというのはあまり考えられませんよね。
急を要しない場合などは、薬局に行かなくても良い点はメリットなのでアマゾンで買う場合もあるでしょう。
しかしそれもアマゾンの方が安いかは場合によるでしょうし、プライム会員でなければ送料もかかりますしね。
もしかしたら将来的にはGDRXの価格比較の中に、既存の薬局に加え、アマゾン・ファーシーも加わるという補完関係になる可能性もあるかもしれません。(完全なポジトーク)
もう一つ懸念事項があり、こちらの方が個人的には心配です。
バイデン大統領の目指すオバマケア(国民皆保険制度)の拡充です。
保険制度が充実することはアメリカ国民にとっては非常に良いことなのですが、そうなると保険の適用で安く処方箋を買える人も増えるため、GDRXのサービスを利用するメリットが薄れる事が懸念されます。
保険適用した方が安い場合と、保険適用するよりもGDRXの割引の方が安い場合があるので一概には言えませんが。
政権は医療費、薬価の引き下げの意向を示しているので、GDRXにとってはマイナスです。
仮に薬価が統一されたらGDRXのビジネスは破綻します。(;゚Д゚)
投資全般に当てはまりますが、GDRXへ投資する場合は特に、経済だけでなくアメリカの政治動向にも注意が必要です。
この辺りは注視しましょう。
株価はアマゾン参入ニュースで下落も回復
アマゾンのオンライン薬局参入で大きく窓を開けて下落しましたが、その後下落前の水準まで戻しました。
個人的には落ちた後に買付できたので割と安心してホールドできますが、今までの成長具合、コロナ終息後の外出自粛が解禁されればさらなる伸びは見込めると思うので非常に買い増したい気持ちが満載です。(;゚Д゚)
決算しっかり確認して株価を伸ばしていけたら良いなと思います。
テンバガー達成のため決算で確認するのは、EPS・売上高・ガイダンス
IPO後間もない企業は、決算で良い数字を出すことが最重要であります!!
- EPS(1株あたり利益) ☞ 株主が投資した株1株あたりで会社がどれだけの利益をあげているかを判断することができます。
- 売上高
- ガイダンス(会社の財務部長による、来期、通年のEPS、売上高予想)
これら3つがコンセンサス予想(複数の市場アナリストが予想する業績予想の平均)を全て上回ると良い決算となり、ホールドor買い増しです。
逆に悪いと売る。
良い決算を出し続ける企業がテンバガーになり得るのです。
私も学ばせて頂いている広瀬隆雄さんの記事がとても参考になるので是非ご覧になってみてください。
テンバガー発掘3つの鉄則
まとめ
〇アメリカの医療の不透明さを是正する、消費者にとって非常に有益なサービスを展開
〇アメリカでは医療費が高額で薬局ごとに処方箋の値段も倍以上違う
〇近くの最安で処方箋を買える薬局を探せる
〇ユーザーを薬局に行かせたことにより貰う手数料ビジネスが主な収益
〇急成長するオンライン診療にも進出
〇ユーザー数は爆増中で満足度も極めて高水準(リピート率80%)
〇市場の成長余地もまだまだアリ
〇アマゾンのオンライン薬局は競合ではなさそうだが、政権の医療制度拡充は懸念
以上、黒字上場で注目されているグッドアールエックスのご紹介でした。
一時アマゾン参入でどうなることかと思いましたが、株価は回復したので大丈夫そうですね。
今後伸びるかどうかはしっかり業績・決算を確認していきます。
実際会社の目指すところは非常に素晴らしいですし、関わるところ全てwinwinなビジネスな気がしますね。
サイトを実際に見てみた感じも、非常に使いやすく良いと思いました。
ユーザーの満足度がべらぼうに高い理由も納得です。
ご参考になれば幸いです!
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