以前QQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1)とVGT(バンガード・米国情報技術セクターETF )の比較・紹介記事を書かせて頂きましたが、今回は同じETFでもよりスタンダードなETFの紹介をしていきたいと思います。
QQQとVGTに関しての以前の記事はこちらです。
-
【ハイテク系ETF】 QQQ VGT 比較紹介ブログ! 海外高配当ETF
...
続きを見る
今回ご紹介させて頂く銘柄は3つあります。
どれもかなり有名なETFでVOO・VTI・VTです。
結論から言うと、私はVTIがいいと思います。
それでは過去のデータから比較、解説していきます。
以前ブログに書いたQQQもある程度分散されてはいるのですが、情報テクノロジーと一般消費財で構成銘柄の約8割をしめており、やや片寄りがあります。
QQQはナスダック100指数をベンチマークとしていて、構成銘柄数は約100銘柄ほどです。
100銘柄にも分散してたら十分じゃない?
個別で100銘柄も買える資金もないし…
たしかにETFは1つの商品を購入すると同時に、ETFに組み込まれているいろんな銘柄に分散投資していることになる。
QQQも結果として、高いリターンを出してはいるが少し資金比率に片寄りがあるので、多少不安もある。
より分散されていて高パフォーマンスでリスクを抑えた商品もあるのだ!
VOO
VOOはS&P500に連動したインデックスファンドのETFにです。マイクロソフト、アマゾンなどアメリカの代表銘柄が組み入れられています。VOOは経費率も年率0.03%とかなり低いです。
S&P500は「投資の神様」と言われているウォーレン・バフェット氏が勧めているベンチマークです。
構成銘柄数は約500銘柄です。
VTI
VTIは、米国市場全体に投資するインデックスファンドです。米国の投資可能なほぼ100%の4000銘柄で構成されています。
S&P500に連動するインデックスファンドに比べて、アップルなどの世界的な大企業だけでなく成長著しい小型企業も含まれています。
経費率もVOOと同じ0.03%と信じられないくらい低いです。米国ETFの資産残高でも上位です。
VT
VOOとVTIは米国企業に投資するものでしたが、VTは全世界の株式市場が投資対象となっているインデックスファンドです。先進国、新興国の大型株だけでなく、中型株、小型株にも投資されています。
構成銘柄数が8000超えとかなり多いです。
運用コストが年率が0.09%とVTIやVOOの0.03%に比べてちょっと高くなっていまが、それでもかなり低水準なので、個人的にはあまり気にならないです。
世界経済全体が緩やかに成長していくということを前提とするならば、これほどバランスよく分散されていて、運用コストも低い銘柄はかなり理想的といってもいいかもしれません。
インデックス投資としてはこれ以上無いほどのETFかもしれません。
これだけ分散してるとかなりリスクは限定的になりそうね…
分散しすぎによるリターンの減少
分散するのはリスク軽減のために良い面を発揮する場合もありますし、ある特定の急成長している分野、銘柄の恩恵も軽減される。
裏を返せば大きなリターンを得にくくなるという一面もあります。
実際VTを、VTIやVOOと比べると、2つに比べてVTのパフォーマンスは低くなっています。
青がVTI 緑がVOO 黄色がVT
VTIとVOOはほぼ同じ動きでチャートが重なって分かりませんね(笑)
この2つはVTよりも大きく成長しています。
このあたりをどう捉えるかは個人次第というところもありますが、かなり広く投資分散されているよりも、米国1本に絞った方がハイパフォーマンスという結果になっています。
米国以外の国が足を引っ張っている辛い現実です…
とはいえ、VTの約60%は米国株で構成されています。
個人的にはアメリカがこけると全世界も影響を受けて成長しにくい。
特に新興国なんかはリスクオフの時にはかなり売り込まれますし、アメリカを差し置いて他が急成長するという可能性は低い?ような気がしますので、VTIかVOOのどちらかでいいような気はします。
かなり余談ですが個人的に新興市場で見込みがあるとするなら、アジアの不動産関連なんかは投資してみてもいいかなと思います。
新興市場が発展する時は結果的に先進国にも
投資対象が全米か全世界か
VOOとVTIは米国株への投資を行っていて、VTは全世界を投資対象としていますが、運用成績はVTI・VOOの方が良い結果となっています。
なのでそのあたりは、それぞれどういう投資方針かによって選ぶのがいいですね。
ちなみにQQQとVTIの直近10年の比較です。
青がQQQ 赤がVTI
圧倒的なQQQの伸び率です(笑)
やはりこのことからも分散も大切ですが、成長著しい成長株にある程度スポットをあてて投資するのも高いリターンを得るためには大切だという事が分かります。
この内容もあくまで個人的見解に過ぎないし、今現在の結果でしかない。明日株価がどうなるかは誰にも分からない。ただ今までの傾向をもとに戦略を立てることはできる。
伸びしろ、期待値などそれぞれが考えた末、選択するしかない!!
でも未来に期待して頑張る!!
まとめ
- VOOとVTIは米株投資・VTは全世界が対象
- 全米が投資対象のうちVOOはS&P500に連動する大型株・VTIは大型、中型、小型も対象
- 経費率はどれも年率0.1%以下とかなり低水準
- VTは全世界約8000銘柄とかなり分散されてはいるが、米株に絞ったVOO・VTIの方がハイパフォーマンス
- インデックス投資としてどれも優れた銘柄で投資の軸として最適である
- 成長分野には劣るが手堅くリターンが期待できる
結論!!!
私はこの3つの中であればVTIに投資します。(笑)
これまでのパフォーマンスの結果はもちろんです。
VOOかVTIかは好みでしょうが、米国株に絞った方がやはり伸びそうな点と、中型、小型株にも投資している方が長期投資で伸びしろを考えると期待できそうだからです。
あくまで個人的な見解ではありますが、ポートフォリオの大きな部分はこういった性質の銘柄で構成すると投資は成功しやすいと思います。
その中でQQQ・VGTのような成長著しい分野もアクセントとしてポートフォリオに加えてパフォーマンスを高めていけたらいいなと思います。
少し以前に触れたRIET(不動産へ投資する投資信託のようなもの)や新興国への投資も、ほんの一部スパイスとして加えてみてもいいかなという感じです。
でも資金に余裕がなければ正直米国株だけでいいと思います。
リスクをとって高いリターンを期待し新興国投資を好む方もいますが、
結局米国株が1番成長しています。
これはまぎれもない事実です。
もれなく私も新興国に投資して、このコロナショックで本当に立ち直れないほど資産をほとんど溶かしてしまいました。
レバレッジをかけていたのも大きな原因です。
そんな反省を踏まえて再度、やはり投資が好きなのでなんとか頑張ろうと思い、長い人生の一部として取り組んでいきたいと思います!!
海外ETFへの投資はSBI証券が今のところ最も手数料が安く有利です。
こちらの記事で解説していますので、合わせてご覧頂くとより理解が深まると思います。
-
米国株投資の【手数料最安】で最適な証券会社はこれだ!!!
...
続きを見る
※提携している住信SBIネット銀行で両替すると為替手数料1ドルあたり4銭