REIT(リート)とは不動産の投資信託のようなものです。
REITに関しての特徴、銘柄の選び方や注意点などのブログも以前ご紹介していますので、そちらもあわせてご覧になって頂くとREITに関してより理解が深まると思いますのでよければ合わせてごらんください(^^)/
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豪州REITとは
東証上場の1555 上場インデックスファンド豪州リート(S&P/ASX200 A-REIT)
国内株式と同じように取引できます。円での買付けができますので為替手数料はかかりません。
名前の通りオーストラリアの不動産に投資するものですが、国内で取扱いがあるオーストラリア不動産へ投資できるものは、これぐらいしかまともなものがないので、国内業者からオーストラリア不動産へ投資したい方はこれを選んで間違いないと思います。
基本データはこちらを参考にしてみてください。
1555 上場インデックスファンド豪州リート(S&P/ASX200 A-REIT)
(愛称:上場Aリート)
この記事の執筆時点(2020年4月23日)では直近分配金利回りが5.5%もありますが、コロナショックや原油問題による大幅な下落で、一時的に高利回りになっているので気を付けてください。
過去の実績は大体3.5%前後程の分配金利回りとなっています。
それでも高利回りと言って良い水準でしょう。
ちょっとニッチな投資対象にはなっていますので、時価総額も82憶円程と流動性は十分高いとは言えません。
経費率も年率0.45%なので国内REITや株式投資信託、ETFなんかと比較すると高く感じます。
ただ米国REITも同じぐらいの運用コストなので、特別高いというわけではありません。
リートはその分、分配金利回りが高めですね。
正直、自信を持って全力でおススメできる銘柄とは言えません。
リスクをあまり取りたくない方は、やめておいた方が良いとハッキリ初めに申し伝えておきます。
オーストラリアは山火事の問題や、貿易面での中国との結びつきが非常に強いので(輸入でも輸出でも中国が最大の貿易相手国)、米中貿易摩擦やコロナウイルスの影響でかなり煽りを受けました。
ただオーストラリア自体は持続的に経済成長していますし、豪州REITもコロナウイルス蔓延までは安定した値動きをしていました。
コロナショックによりかなり値を下げていますが、リーマンショック後からは成長を続け2015年からは安定した値動きになっていました。
まだリスクオフ懸念はありますが、取得価格が安い今買うのはアリだと思います。
今は豪州REITに限らず全部暴落中だしね。でも投資する理由としては物足りないかも。
そこも見てくれ。
豪州REITを選んだ理由
ここ5年間の成長は限定的であったので下落していなければ投資することは普段ならしませんが、資産分散としてオーストラリアが対象のものを保有していなかった事もありますが、複合的に見て投資してみてもいいかなと思った理由があります。
①.豊富な資源がある。
②.先進国であるが、人口ボーナスがある
③.持続的な経済成長(世界で最も長く経済成長を続けている)
④.地政学リスクがない
⑤.豪ドルのレートが低い(60円台)
①オーストラリアは石炭、原油、ウラン、天然ガス等に恵まれた資源大国です。
オーストラリア始め資源国は資源からの収入によって財政収支が良く、国の財政が健全です。
そして積極的な移民政策により先進国でありながら人口は増加傾向、それにより経済にも影響を与えています。
②「技能移民」を積極的に受け入れており、それに伴い移民の家族がオーストラリアに定住することも人口増加につながっています。
「技能移民」とは、特定のスキルや資格の保有者、もしくは熟練技術者などを指します。オーストラリアの技能移民の受け入れは「ポイント制」になっているのも特徴です。技能移民の場合、年齢や学歴、職歴、英語力などの合計ポイントが一定の水準に達すれば申請が可能となります。
このようにオーストラリアでは、経済の発展に有益な技能移民を受け入れる政策を導入しています。
さらに人口増加による消費の拡大も経済成長を後押しすると考えられます。
人口は増加傾向です。
年代別の人口分布を見ても日本のように少子高齢化にもなっていません。
現役で働く世代が多いことも生産性が高く、オーストラリア経済の成長に期待できます。
③1992年以降連続で経済成長を続けています。
こちらはCPI(消費者物価指数)の推移です。
インフレ率(物価の上昇率)を示すのですが、ほとんど0を下回っていませんので、おおむねずっと経済成長していると言えます。
ここ最近はインフレ率も落ち着いてはいますが、安定して成長しているとも捉えられます。
(※このグラフの見方は、例えばCPIが2%であれば物価が2%上昇したという事です。)
通貨間の金利の差を狙うスワップ投資をしている方なんかはCPIを見て利上げしそうなのか、利下げしそうなのかを判断材料の一部とするといいですね。
④地政学リスクがあまりなく政治的に安定しているので、そういった懸念点は少ないです。
ただ輸出入の最大の取引相手国である中国経済にはかなり影響を受けますし、豪ドルレートのボラティリティは全通貨の中でもトップクラスに高いので為替リスクの注意が必要です。
⑤豪ドルのレートがかなり下がっている。
これは逆張り思考なのでプラス要因とは言えませんが、かなり安い水準にあるので、豪ドルレートが回復すれば、REITの単純な値上がり益に加え、為替差益も狙えるんじゃないかという狙いがあるからです。
豪ドル円の月足チャートです。
月足で見ると大体100円から最安値55円のレンジ幅で推移しています。
その価格帯の真ん中より安い水準にいるので、比較的安いレートではあります。
テクニカル的に見ると3月に大きく下髭を付けていますが、三尊(ヘッド&ショルダー)を形成して強い下落サインもでていますので何とも言えません。
コロナウイルス、原油問題、米中貿易摩擦もまだ解決していませんしファンダメンタル的には良いとは言えませんが長期的目線で、買い始めてもいいかなという感じです。
少し前に流行った豪ドル預金。銀行の営業なんかで外貨預金で豪ドルを勧められてしている方はかなりキツい状況かと思いますが回復するように祈りましょう(;゚Д゚)
この辺りで反転してくれるなら良いかもね。確かに逆張り的だからなんとも言えないかもしれないけど。
豪ドルレートは55円割ったら底なしになる可能性もあるので、豪ドルレートに関してはあまり参考にするべきではないかもしれんというのは言っておくぞ!
ただレンジとして見れば、景気が回復したらまた100円を目指す可能性もある。
あと豪州REITの詳しい内容ってどうなってるのかしら。
豪州REITの組入銘柄
総合型ではあるものの、商業施設が多いという印象ですね。
(※各名称をクリックすると概要が見れます。)
インターネット通販の台頭により、商業施設の需要減退懸念はあります。
ですが人口ボーナスの点でも触れましたが、個人消費の拡大から商業施設の売上が拡大しているのであればいいかなという感じです。
日本と状況が違うので、違う視点で見なければなりませんね。
アジア・オセアニアの個人金融資産は、いまやヨーロッパや北米エリアをも抜いています。
成長したアジアの国々からの観光客流入が見込めるのであれば、オーストラリアにおいては商業施設が投資対象というのは期待できるかもしれません。
これらの理由から、キャピタルゲイン(値上がり益)・インカムゲイン(分配金)・為替差益!この3本柱でビッグリターンを狙うのだ!!!!!!!
金髪の爽やかなブルーの瞳のイケメンに微笑みかけて欲しいわ~。
今回はちょっとニッチな豪州REITに関してご紹介させて頂きました。
ポートフォリオのアクセントにはいいんじゃないかなと思います。
正直コロナショックで値が下がっていなければ買ってなかったとは思いますが、
私はFXをメインでしていたので為替レートに注目して、豪ドル円がここ数十年レンジ相場となっているので、大きく下がった今、上手くいけば3重にリターンが狙えるのでは!?と思い投資してみました。
最悪利回りが高くなっている今は分配金でインカムゲインがあるし長期保有すればいいかな。といった感じです。
あと2015年からは値上がりが限定的だったので保有は中期的目線で、下落前の価格1700円あたりを一旦の目安にしようと思います。そこからは継続するか、他の銘柄に乗り換えるかその時の期待値で判断しようと思っています。
積極的におススメはしませんが、面白いとは思います(^^)/