高配当銘柄が好きで投資している方は多いと思います。
みんなが大好きな不労所得ですね!!
今回は高配当銘柄の中でも人気のETF、3大米国高配当銘柄を見ていこう!
人気の米国株高配当ETFの、VYM・HDV・SPYDがありますが、
結論から言うと私はSPYDが良いと思います。
まずそれぞれの特徴を見ていきましょう。
VYM
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は、バンガード社が運用する、米国高配当株ETFです。
VYMのベンチマークは、FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス。米国株式の高配当銘柄を対象とします。REIT(リート)は対象外となっています。
配当利回り上位400社程に、時価総額加重平均で投資します。条件は高配当であることでパッシブ運用です。
(※パッシブ運用とは、運用目標とされるベンチマーク(ダウや日経平均などの指標)に連動する運用成果を目指す手法のこと。)
VYMに組み入れられている銘柄は金融セクターのシェアが大きいです。金融危機が起きた場合には下落幅が大きくなる可能性があります。ただ、消費財やヘルスケアなども同程度含まれておりバランスが片寄っているというほどではないです。
HDV
HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)は、ブラック・ロック社が運用する米国高配当株ETFです。
HDVのベンチマークは、モーニングスター配当フォーカス指数。
財務が健全で配当支払いの持続が高いと認められる約上位75社で構成されます。
ベンチマークは、独自の条件を設定するスマート・ベータ型です。
(※スマートベータとは、従来のベンチマークとなる指数の株価にウエイトを置くのではなく、売り上げや配当、ROE(自己資本利益率)、株価変動率など、特定の要素にウエイトを置く考え方です。
中長期的に市場平均を上回ることを目指し、市場平均に連動する投資成果を目指す「インデックス(パッシブ)運用」と市場平均を上回る投資成果を目指す「アクティブ運用」の中間に位置する運用手法です。)
この指数は年4回のリバランスがあり、銘柄の入れ替えが多く、売買回転率が高いのが特徴です。VYMの回転率は10%程度ですが、HDVは50%を超える時があります。
HDVはエネルギー、ヘルスケアなどディフェンシブなセクターが上位を占めます。そのため値動きは比較的少く値上がり幅も少な目です。下落相場では、市場平均より下落率が抑えられる傾向があります。
リスクを抑えて配当だけを狙いたい方には最適かもしれません。
SPYD
SPYD(SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF)は、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社が運用する、高配当ETFです。
S&P500の構成銘柄の、高配当利回り上位80銘柄を投資対象とします。SPYDのベンチマークは、S&P500高配当指数です。
時価総額に関係なく、80銘柄にほぼ均等に投資するのが特徴。
SPYDは不動産の割合が最も多く、株式だけでなくREITも含みます。REITへの投資によって配当利回りは高いですが、資産バブル崩壊時には注意が必要です。
コロナショックでも最も下落率が大きいです。
ただその為、配当利回りは3つの内最も高いです。
VYM・HDV・SPYDの比較
VYM | HDV | SPYD | |
信託報酬 | 0.06% | 0.08% | 0.07% |
配当利回り | 2.86% | 4.47% | 5.89% |
保有銘柄数 | 約394銘柄 | 約75銘柄 | 約80銘柄 |
純資産額 | 247億ドル | 56.6億ドル | 17.1憶ドル |
※2020年5月データ
信託報酬と純資産額はVYMが良いですが、コストはどれも安いので、私はどれだとしてもコストの差は気になりません。
保有銘柄数もVYMが最も多いですが、HDV、SPYDも70銘柄以上に分散しており、リスク軽減効果は一定はあるかと思います。
配当利回りはREITを含んでいるSPYDが最も高いです。コロナショックで下落しているので配当利回りが特に高くなっています。株式のみのパッシブ運用で約3%の利回りとなっているVYMも低いわけではありませんが、配当利回りだけで見ると劣ります。ですがキャピタルゲイン(値上がり益)も考慮し、トータルリターンで考えなければなりません。
SPYDは年2回のリバランスで配当利回りが高いものに入れ替えます。逆に考えると株価が上がって配当利回りがその時点で低下しているものは外れていってしまいます。なのでファンドの性質的に株価の値上がりは他の2程は期待できなさそうです。
この辺は資産を増やす事を目的とするのか、キャッシュフローを良くすることを目的とするのかでも投資する対象は変わってきそうですね。
ただかなり長期で見るとインカムゲインを確実に得て再投資する方がパフォーマンスが良くなる可能性もあります。
ちなみに2019年の税引き後の配当利回りです。
元本ベース2019年の配当利回り(税引き後)
- SPYD 3.55%
- HDV 2.85%
- VYM 2.79%
VYMが保守的?HDVがその間って感じかな?
ちなみに比較チャートを用意しよう。SPYDは2015年あたりに誕生したのでデータとして比較するのは難しいが。
青がVYM・赤がHDV・緑がSPYD
SPYDも10年ぐらいは運用実績が欲しいところだな。
考え方はかなり人によって違うとは思うが、
配当狙いで高配当銘柄に投資するなら私なら高利回りのものを選ぶ。基本再投資する事が前提だが。
●暴落が起こった時も配当は心の支えになる。
●配当再投資で持ち株数を増やす。(下落時こそ絶好の買い場。)
●配当で他の銘柄を買う。
という事が出来るからな。
高配当であればキャッシュフロー効率が良くなるので、暴落時に安くなった銘柄を配当で買い増す資金の足しにできるかもしれんから、ピンチをチャンスにすることもできる。
1番悔しいのは株価が下がった時に、手持ちの資金がない事だからな。
もちろんどんなに表面利回りが高くてもあまりにリスクのある銘柄は買わないが、SPYDであれば分散具合と、S&P500の中の銘柄に投資しているという点で信用度もある程度あるのでな。
キャピタルゲイン(値上がり益)を狙うならそもそも他の銘柄を選ぶ!
今日の3つの銘柄をまとめよう。
メリット・デメリットまとめ
メリット | デメリット | |
VYM | ●信託報酬が1番安い
●純資産額が1番多い ●インデックス運用に近い、配当は他に比べ少な目だが値上がり益も見込める |
●金融セクターの比率が多く、金融ショックが起こると大きく下落するリスクがある。 |
HDV | ●エネルギー、生活必需品、ヘルスケアの比率が高くディフェンシブな銘柄が多く、下落相場にある程度耐性がある。
●配当利回りも割と高い。 |
●信託報酬が3つの中では僅かであるが最も高い。
●上昇相場では利益がVYMと比べて劣る。
|
SPYD | ●配当利回りが最も高い。
●REITを含むため、不動産にも分散投資したい場合に良い選択肢になる。 |
●バブル崩壊時には値下がりが大きくなりやすい。
●高配当の為、値上がり益は期待しにくい。 |
今回、3つの米国高配当ETFをご紹介させて頂きました。
私は個人的にSPYDが良いと思いましたが、かなり賛否両論あると思います(笑)
SPYDの性質上、相場下落局面では他の投資手法や銘柄に比べパフォーマンスが劣後しやすいのですが純粋にキャッシュフローを求める場合には良いと思っています。
そして投資手法としてはダウの犬戦略の応用版ですが、かなり長期で見た時に高配当投資はインデックス投資を上回る可能性があるのでトータルリターンも期待しています。
短期で資産を最大化しようとは私は考えていませんので、長期的なトータルリターンとキャッシュフローの確保を目指してSPYDに投資しました。
いかんせんSPYDがまだ新しい商品なのでなかなか比較が難しいです。
個人的には配当という点にフォーカスするのなら、SPYDが良いと思いました。
キャピタルゲインを狙うのなら、VTIやVOOの積立、QQQなんかを買っています。
なのでちょっと同じ土俵では比べられませんが、高配当が魅力に感じて投資してみたい方は是非ご参考にされてみてください(^^)/
VTI・VOO・QQQはこちらの記事でご紹介しています。
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